6.11.2008

『ノイズ』

宇宙で作業中に2分間、音信が途絶えた宇宙飛行士。無事に生還するものの、それ以降の彼はどこか変わっており、妻だけがその異変に気づく…。

SF版『ローズマリーの赤ちゃん』とも言える映画です(原題も『Astronaut's Wife』と、『Rosemary's Baby』を意識したものになっている?)。ただし『ローズマリー』の方がどこかコミカルで楽しめたのに対し、こちらは本気のホラー。

表面的にはやさしい夫をジョニー・デップ、疑心暗鬼になり精神衰弱に陥っていく妻をシャーリーズ・セロンが演じています。美男美女だけに絵になりますし、途中までは展開が読めないサイコホラーとして機能しているのですが…、タネ明かしがされる最後のシーンでガッカリ。それじゃあ元も子もないだろう、というようなオチなんですもの。

ラストシーンをそれこそマイケル・ジャクソンの「スリラー」のPVのようにすれば、観客側に解釈が委ねられ、少しは奥の深い映画になったかも?と感じた次第です。残念!