12.30.2007

ブログのポリシー。

こんな年の瀬に、大変なことに気づいてしまいました。

このブログを始めたとき、他者の悪口や根拠のない批判など、ネガティブなことは書かないと決めていました。仮に書くとしても、どうすればよくなるか自分なりの前向きな提言も併せて書こうと。(う~ん、実際は全然そうなっていません…。)

文体を、まどろっこしくても「です・ます」調にしたのも、ポジティブな表現を貫きたかったから。匿名性を隠れ蓑に、ここぞとばかりに罵詈雑言を書きまくるようなブログとは一線を画したかったのです。

そもそも日記やmixiではなく、恥を忍んでブログという公のメディアを使用することにしたのも、他者の批評の目にさらすことで自分の考えや文章力をブラッシュアップさせたいと考えたから。(いやはや、成長など実感できるわけもなく。)

どうせブログを書くなら、日本のみならず世界に発信しようと日英バイリンガルで書こうという意気込みもありました。だから海外からの検索に引っかかりやすそうなTokyo Futuristなどという仰々しいタイトルをつけたわけです。

他にも、ブログ上で小説を発表するという、大それた構想もありました。(はい、いずれも一度たりとも実践できておりません。)

というわけで、このブログは果たしてどこへ向かっていくのでしょうか? 何十年後かに、新しい文体・コミュニケーションスタイルを生み出した新文学の旗手として教科書に載ってたりして。(そりゃ、ない。)

12.29.2007

『ラブ・アクチュアリー』

何度見てもいい映画です!と言いたいところですが…、恋愛模様やイギリスという国があまりにキレイに描かれすぎていて、宣伝くささのようなものを感じてしまいます。実際には、あんなにうまく事が運ぶはずないだろうと…。また、イギリス映画だけあって、アメリカに対する皮肉も端々に見受けられました。ただ、あれだけ様々な登場人物の恋愛模様を、オムニバス形式ながらうまく関係させている脚本は見事です。

見る側の立場としては、独り身のときと結婚してからで感情移入する対象が代わっていたのが興味深いところ。そういう意味で、この先年をとってからもずっと楽しめそうな映画です。

12.28.2007

上質を味わいたければ…/一郷

連日連夜の忘年会。昨夜は会社の先輩が大絶賛する中目黒の和食店「一郷」に行ってきました。実は以前に近辺を通りがかったとき、ガラス越しに展示されている焼き物が気になっていた店でした。

店の中は、上質な大人の空間です。テーブルもカウンター席も椅子もアンティーク調で、どこか懐かしい感じ。願わくばスタンダードジャズでもBGMに流せば、さらによくなるのではないでしょうか。



メニューはすべて日替わり。凝り固まった調理法ではなく、その日にとれた食材を最大限に活かそうという姿勢が見られます。「気仙沼など産地から取り寄せる魚が日本一うまい」という先輩の言葉通り、お造りの盛り合わせは本当にとろけるようなおいしさでした。益子焼などこだわりのある器で出されるのが、一層味を引き立てます。焼きなすの生ハム巻き、トマトの煮付け、天ぷらなど、オーソドックスだけどもどこか一工夫ありました。

締めは、名物のおむすび。のりの代わりに生ハムが巻いてあり、中の具はうなぎという、なんとも贅沢な一品です。





上品な料理を堪能しながら盛り上がっているうちに、気づけばあっという間に終電タイム。値段はちょい高めですが、濃密な時間を過ごせました。

http://www.ikkyo.com/

12.27.2007

東京でよみがえる、マドリッドの夜/BAR ARIETTA DANJO

この店はすごいです。本場スペインのバルさながらの雰囲気と味を東京で実現しています。

学生時代からたくさん海外を旅していますが、「この街に住みたい」と思える条件は2つありました。そこで生活する人々が醸し出す街の雰囲気と、食事がおいしいかどうか。スペインのマドリッドは、僕にとってこの両者を満たす都市。約1週間の滞在中、安宿で友達になったアメリカ人やスペイン人らと、夜な夜なバルで楽しく語り合った思い出が詰まっています。

昨夜この店で行なった忘年会は、まさに当時のデジャビュ。タパスと呼ばれる小皿料理をつまみに、スペインビールやサングリアを楽しみました。

そして、締めで出されたのがこのパエリア。パエリアは自分でもたまにつくりますが、ここのはオリーブオイルが多めに入っているためか、とても濃厚。えびもパリパリしていて殻ごと食べられるほか、ごはんも適度に芯が残っており抜群の食感でした。

気の置けない友人たちと、楽しく語らいたいお店です。

http://r.gnavi.co.jp/a709500/

12.24.2007

栗原はるみさんの世界観を味わう/ゆとりの空間 恵比寿本店

カリスマ主婦・栗原はるみさんプロデュースのカフェ&ショップです。

恵比寿公園のすぐそばという絶好のロケーション。ショップには、キッチングッズ、食器類、食材、レシピ本などが並び、料理好きにはたまりません。カフェは広々としていて、静か。カフェの奥にある大きなキッチンカウンターに夢が広がります。一人で読書するにも格好の場でしょう。

ランチョンマットがわりのペーパーにはレシピが記載。もちろん持ち帰ってきました。

http://www.yutori.co.jp/brands/yutori.html

12.23.2007

最高のクリスマスケーキ

今年もクリスマスケーキはラ・テール。甘すぎず奥の深い上品な味がたまりません。僕が知る限り最高のクリスマスケーキです。

http://www.laterre.com/

12.21.2007

バレエってスポーツじゃないの?

K-Ballet Companyの『くるみ割り人形』を見に行ってきました。

バレエダンサーたちって本当にすごいです。あれだけ高く跳躍できたり、あれだけ回転しても目が回らなかったり、あれだけ軽々と人を持ち上げられたり。あんな動きを公演中続けるって、アートではなくスポーツの範疇で語られるべきではないかと思ってしまいました。

隠れ家にて炙り〆鯖と竹酒をあおる/汁べえ 渋谷店

「100人中99人が迷う」という触れ込みの通り、正真正銘の隠れ家でした。渋谷の表通りを一歩入った雑居ビルの奥のさらに奥。線路沿いの真っ暗な通路の先に、ひっそりと店を構えていました。これは、迷うな、という方が無理があります。

汁べえには、下北沢、吉祥寺、六本木などの店舗に行ったことがありましたが、渋谷店はその中でもさらに隠れ家色の強い店です。アンダーグランドの世界に迷い込んだような興奮すら覚えます。心なしか雰囲気も店員の対応も、より親密な気が。そんな現世と隔離された最高の環境で、名物の炙り〆鯖と竹酒をあおりました。

面子は、通称“カウンター”の面々。出版社勤務時代、オフィスの一番奥の一列だけがなぜか毎晩遅くまで残業しており、その様子がカウンターのように見えたことから命名。夜11時頃から近くのいきつけの飲み屋で「集中1時間飲み」をしたり、時には盛り上がりタクシー帰りになってしまったりと、妙な結束が生まれていました。ついには、その中からカップルまで誕生しました。

昔から自己主張の強い連中だけに、この日も熱いトークが繰り広げられたのでした。

http://r.gnavi.co.jp/a056506/

名物の炙り〆鯖。〆鯖を直接ガスバーナーで炙って表面を焦がし、そこへレモン汁を絞っていただきます。

トルシエマジックよ、再び。

フィリップ・トルシエ氏がFC琉球の総監督に就任するというニュースが、ちょっぴりうれしかったりします。何を隠そう、僕はトルシエ氏のファンでした。

トルシエ氏は、外見からして存在感があります。185cmの巨体を揺すらせ赤鬼のような形相で選手を鼓舞していたかと思えば、女性を前にすると丸顔に柔和な笑顔を浮かべたり。大まじめな顔して話すフランス語もなぜか笑えてしまい、大げさで意味不明なジェスチャーもどこかコミカル。通訳のダバディー氏とのかけあいは、お笑い芸人のようでした。

サッカー監督としての力量も優れていると僕は思います。日本代表監督時代には選手を規律で縛りすぎたとか言われていましたが、当時の日本代表を指揮する上では最も理にかなった方法だったでしょう。何よりアジアカップ優勝やワールドカップ決勝トーナメント進出という結果を出したわけですから、文句は言えません。選手交代が下手だという指摘もありましたが、そんなのは監督の仕事のほんの一部分に過ぎません。そこだけを取り上げて批判するのは筋違いでしょう。

そしてトルシエ氏最大の功績は、クリティカルな発言の数々。「赤信号でも車が来ていなければ渡ってしまえ」は、お上(信号)にすべてを委ねるのではなく自分で考えて判断せよ、というメッセージ。「コンビニがあるから日本はダメなんだ」は、いつでも買いに行けるのをいいことに、計画性とハングリー精神を失った日本人を痛烈に批判する言葉。選手のみならず、日本人のメンタルを変えに来た伝道師だと僕は思っていました。

それにしても、トルシエ氏は各国の代表監督へのオファーもあった中でなぜFC琉球を選んだのでしょう? こう言っては失礼ですが、一部上場企業のCEOから名もなき小企業の経営者に成り下がったようなもの。それとも、大企業では出会えなかったやりがいを見つけたのでしょうか? イスラム教徒に改宗して、人生観の変化があったのでしょうか? 沖縄から、再びトルシエ旋風を巻き起こしてくれることを期待します。

12.20.2007

人材業界再編?

佐世保の乱射事件も食品の偽装問題も衝撃的でしたが、久々に朝刊を開いた瞬間にぶったまげました。

リクルートがスタッフサービスを買収へ。

でも冷静に考えれば、この2社が手を組むのは至極当然かもしれません。どちらもとても資本主義的な会社で、それぞれのマーケットでトップの座を堅持したいはずです。リクルートは派遣が弱いですし、派遣首位のスタッフサービスも景気回復と正社員志向の高まりで成長は頭打ち。お互いの利害が一致しないわけありません。もちろん、プライドの高い両社ですから、この先交渉が物別れに終わる可能性もあるわけですが。

それにしても、人材業界は非常にドメスティックな業界で、“遅れている”と感じることもあります。これを機に内資との提携を模索するなど、外資にもっと存在感を発揮してもらい、業界を成長させてほしいものです。

12.19.2007

『SAMURAI佐藤可士和のつくり方』/佐藤悦子

最近では佐藤可士和さんをメディアで目にしない日はないほど。書店に行って何冊か雑誌をめくれば大抵どこかに載っています。その露出ぶりは、自らがアートディレクターの仕事を一般に認知させる使命を背負っているかのように見えます。糸井重里さんがコピーライターという職業を有名にしたように。

事実、「アートディレクター=佐藤可士和」というブランディングを確立させようとしていることが、この本で明らかにされています。それも奥さんのプロデュースによって。

何より、この本はタイトルが優れています。「佐藤可士和」のブランドイメージを最大限に活かしています。普段はモノづくりしている男の「つくり方」って? あれだけお洒落なモノづくりをしているだけに、プライベートや素顔も洗練されているはずだから覗いてみたい。そんな欲望をかき立てられます。

装丁もシンプルでありながら、どこか高級感が漂います。そう、まさに佐藤可士和的。だから、1840円という高めの値段設定も可能になるわけです。企画力の勝利ですね。

12.18.2007

『ブレードランナー』

最近よく『ブレードランナー』のDVD発売のCMを目にします。SF映画の古典とも言える作品で、初公開が1982年だから25周年。これほどカルト的人気を博している映画も珍しいでしょう。

ご多分に漏れず、僕も3~4回は見ています。でも、何度見ても本質的なところは理解できません。オリジナル版だとか、ディレクターズカットだとか、色々なバージョンが出ているため、どれを見たのかすらよく分からなくなっています。

宇宙で作業していたレプリカント(人間を模したアンドロイド)が、地球に舞い戻り、人間に復讐を企てるというストーリー。レプリカントの生みの親を殺すシーンは親殺しという宗教上のタブーをテーマにしているとか、レプリカントを抹殺する指令を受けた主人公のデッカード(ハリソン・フォード)自身が実はレプリカントだったとか、様々な解釈や諸説が飛び出す非常に深い作品なのです。

フィリップ・K・ディックの原作『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』も読みました。何となく分かったのは、SF映画なんだけど人間とは何か、を描いた作品だということ。人間にとって最も崇高な能力は感情移入力であり、それがレプリカントと人間の差。これに気づいたときは、何だか人間であることに誇りを持てうれしくなったものです。それ以来、感情移入力や想像力といった人間ならではの要素を大切にするようにしています。

余談ですが、欧米人を夜の渋谷ハチ公広場に連れていくと、大型スクリーンやら巨大な広告看板を見て「まるでブレードランナーの世界だ」と感動するそうです。現実の渋谷はもっと殺伐としているのですがね。

12.17.2007

『ジョゼ・モウリーニョ』/ルイス ローレンス、ジョゼ モウリーニョ

今、サッカー界で一番クールな監督モウリーニョ。監督歴わずか4年でチャンピオンズリーグ優勝を成し遂げ、チェルシーを50年ぶりのリーグ優勝に導くなど常勝軍団に育て上げました。オーナーと対立してチェルシー監督を退任したものの、まだ40代前半にして、ビッグクラブから引く手あまたです。

この人に関しては賛否両論ありますが、徹底的に結果にこだわり続けるところと、そのためには上層部と衝突することもいとわない強烈なパーソナリティーは出色です。

この本は、バルセロナのアシスタントコーチ時代からポルトの監督になりチャンピオンズリーグ優勝へと導くまでの、いわば名監督誕生秘話。モウリーニョの人間性がよく描かれています。

決断が早く、絶対に迷わない、というのがこの男の最大の強みなのだなと実感。見習いたいところです。

12.16.2007

蟹味噌とホワイトソースのハーモニー/Ginza Candle

たまには自由が丘でランチを、と思い散歩していたときに偶然見つけたのがこの店。中心街から離れているため穴場的な存在かと思いきや、銀座本店はかなり有名なレストランのようです。

1950年創業で、三島由紀夫、川端康成、美空ひばりらが足しげく通ったとか。こちらはその自由が丘店で、本店に比べカジュアルな位置づけのようです。

ベネチアンブラインドが窓を覆っており、落花生のような形をしたカラフルなオブジェが天井からぶら下がっているなどデカダンなインテリア。落ち着けます。




肝心の食事も素晴らしい。特にこの「蟹味噌と帆立のグラタン」には驚愕しました。ホワイトソースに蟹味噌がからまった、絶妙なハーモニー。ヨメも「これほどのグラタンは食べたことがない」と大絶賛でした。



こちらは「デミグラオムライス」。こちらもフワフワたまごとデミグラソースのとろけ具合がたまりませんでした。昔ながらの洋食屋さんの味って感じです。




あまりのおいしさに食が進み、『元祖!世の中で一番おいしいといわれる「チキンバスケット」』まで頼んでしまいました。ただ、こちらは大げさなネーミングとは裏腹に平凡。創業当時は珍しかったのかもしれませんが、ケンタッキーを食べなれたイマドキの人に訴えるものは少ないと言えます。

ランチにしては値段はやや張りますが、たまにリッチな気分を味わいたいときにまた行きたいと思えるお店でした。

http://www.ginza-candle.com/cafe-restaurant/index.html

12.15.2007

『キャッツ&ドッグス』

テレビで放映されていたので、また見てしまいました。

猫派の僕としては、猫が悪者に描かれているのがやや納得いかないのですが、普通にコメディとしては楽しめました。

ただ猫が可愛いのは最初の方だけで、途中からCG(?)がエスカレートしていき、もはや猫には見えません。

犬がしゃべったり、公園で会議をする様子は、ソフトバンクモバイルのCMの元ネタ?と思われる節あり。

12.14.2007

スポーツも日経。

前から思っていたのですが、日本経済新聞のスポーツ欄が面白いです。

例えば今日の朝刊。浦和がミランに1対0で惜敗した試合の記事。

「浦和がちらりと色気を出した瞬間に、ひと刺しで仕留めたACミランのしたたかさ。」

「結局、日本が世界と戦うには組織力を高めていくしかない。」

「点差は1点でも、打ちのめされるような黒星だった。」

他紙が軒並み「よくやった」的な報道に終始する中、日経のスタンスは非常に冷徹です。経済紙なのでスポーツは得意でないかと思いきや、まるでマーケットの動向を見定めるようにクリティカルかつ生産的に記事を書いています。情に流される他紙とは、スタンスも底力も違います。

12.13.2007

「本音と建前」は必要か?

この会社では、毎日が異文化コミュニケーションです。日本にいながら日本を客観視できる点はいいのですが、必ずしもいいことばかりではないわけで。

先日はややショッキングなことがありました。アメリカ人社長と韓国人と僕の3人でミーティングをしたときのこと。「本音と建前」の話題になったのです。

日本人と仕事をする外国人は誰しも「本音と建前」について知っています。そして、大概、忌み嫌っています。日本の悪しき慣習であると言わんばかりに。この日もその論調で、アメリカ人社長の饒舌は止まることがありませんでした。

うちの会社が過去に行なった心理テストの結果、日本人が世界で最も自分の意見を言わず、不満があっても表現しないことが判明したと。ご丁寧にパワポの資料まで見せられました。自分自身の体験としても、これまでも誰も私に批判的な意見を言ってきた人はいないと。ついては、日本人は世界で一番マネージメントがしにくい民族であると。

その場にいた唯一の日本人として、まるで自分が責められているような気になりました。といって、反論できるほどの論考も英語力もなく、落武者のように逃げ帰ってきた次第です。

「本音と建前」は、日本人が長い歴史の中で育んできたお互いが気持ちよく過ごすための習慣でしょう。それをグローバル化を理由に放棄せよというのは釈然としないものがあります。外国にも「本音と建前」に近いものはあるはずですし。とはいえ、この現代のビジネス環境においては非効率極まりない、と言われればその通りです。

現状僕なりに編み出した対処法は、外国人と仕事するときは使わず、日本人同士のときは使う、というものです。これが、日本にいながらアメリカ人のボスを持ったしがない会社員の生きる道なのです。

恐らくグローバルな環境で生きていく上では誰もが通らざるを得ない道だと思うのですが、海外で仕事している人たちなんかはどうしているのでしょうかね?

ちなみに、日本企業にいたときは、「本音と建前」を意識することはほとんどありませんでした。使い分けるのが「当たり前」だったからなんですね。

12.12.2007

Daily Music

TSUTAYA恵比寿店ではこのところCD5枚で1000円というキャンペーンを実施中。というわけで、お昼休みや仕事後にせこせこと通っています。

最近はこんなCDを借りてみました。

NK氏推薦のボサノバ+ジャズの名盤『Getz/Gilberto』。確かにゆったりしていて、幸せな気分になれます。






世界一美しいと言われているらしいコペンハーゲン空港をモチーフにした北欧ジャズ&ラウンジのコンピ。通勤中にiPodで聞くと、トランジット感が味わえます。





中学生の頃好きだったTM Networkのベスト。
突然無性に聞きたくなって借りてみたものの、正直、今聞くと結構微妙…。あの時代はこれでよかったのかもしれませんが。





チャットモンチーのセカンドアルバム『生命力』。ファーストは好きだったのですが、早くもワンパターン化している気も…。

川べりの一軒屋で味わう至福のグリーンカレー/coci

昨夜は、脱北仲間RK嬢とcoci(コチ)という恵比寿のタイ料理店に行ってきました(ちなみに「脱北」とは、宗教的な独裁体制を確立している前の職場を北朝鮮に見立て、そこから退職することを指します)。

この店、何よりハコがいいです。恵比寿駅から徒歩5分ほど、渋谷川沿いの二階建て一軒屋をリノベーションしたもの。薄暗い照明とこぎれいな内装の中、落ち着いて食事ができました(せっかくのいい雰囲気なのに写真を撮っておりませんでした。。。下記HPからご覧ください)。

メニューはタイ料理がメインではあるものの、欧風料理もちらほら。staubで出された野菜と牛タンの煮込みは絶品でした。もちろん、好物のグリーンカレーも文句なしで、シンハービールがぐびぐび進む。焼いたネギが入っているグリーンカレーは初めて見ました。値段もまあリーズナブルだと言えるでしょう。

オーダーはしなかったものの、タイスキもおいしそう。HPの写真を見るだけでヨダレが出そう。またエスニック料理熱が触発されそうです。

http://www.cporganizing.com/coci/index.html

終わりなき駆け引き。

この問題は、円満な夫婦生活を送っていく上で最重要クラスの懸案事項だと言えるかもしれません。

僕のヨメはサッカーが好きではありません。

僕がテレビで観戦していると、「サッカー消せコール」など横から容赦ないブーイングが飛んできます。でも、こちらとしても数少ない週末の楽しみだけに、そう簡単に折れるわけにはいきません。そこで、様々な攻防が繰り広げられるわけです。

思えば、ヨメは以前はサッカーに対し「好き」「嫌い」という感情もなく、単に無関心だったようです。それが、サッカー大好き人間の僕と暮らすようになって「嫌い」へと大きく傾いてしまったようです。

その最大の理由は、僕が1試合あたり約2時間もテレビを占拠してしまうことでしょう。他にも、テレビの前で怒号を発しながら観戦する僕にあきれた、というのも見逃せない要因だと思われます。これまでもあらゆる手練手管を駆使して彼女をサッカーの魅力に目覚めさせようとしましたが、残念ながら成果はあがっていません。

そんなわけで、僕は週末になるといかにヨメの妨害なく落ち着いてサッカーを見られるようにするか、最大限の知恵を絞らざるを得なくなるわけです。

これまでの成功事例を一部ご紹介しましょう。

・「たまにはお友達と遊んできなよ」とやさしい夫を気取り、まんまと外出させる

・早い時間帯からお酒を飲ませ、昏睡状態に落とし入れる(ヨメは酒が弱いのです)

・(デーゲームの場合)一緒に買い物に行くなど外出し、「体調がすぐれない」などと理由をつけて先に帰る

もちろん、ヨメも学習し、こちらの手の内を読むようになってきています。こうして駆け引きはさらにヒートアップしていく…。

今週末には、クラブワールドカップ決勝、リヴァプール対マンチェスター・ユナイテッド、チェルシー対アーセナルと、サッカーファンなら垂涎の好カードが目白押し。どんな布石を打っておこうか、頭を悩ませる日々は続きます。

12.11.2007

岡田監督就任に思うこと

岡田武史さんが日本代表の新監督に就任しました。このJFAの決断が、僕は残念でなりません。

最初に断っておくと、個人的に岡田監督は、日本人監督としてはトップクラスだと思っています。横浜Mや札幌での実績がそれを物語っています。

僕が残念に思ったのは、なぜ日本人監督?という点です。というのも、閉鎖的な日本サッカーがようやく国際化しつつあったのですから。

オシム前監督が病に倒れ、監督継続が困難になったというのが直接のきっかけでした。それならば、なぜアシスタントコーチなりが暫定的に指揮を執り、腰を落ち着けてじっくりと後任監督の選定に入らないのでしょうか? 選手とのコミュニケーションを重視するために日本人監督で、という理屈はオシム急病とは別次元で論じられるべきではなかったでしょうか?

当たり前のことですが、選手は自国籍の人しか代表に入れません。でも、FIFAのルールでは代表監督は他国の人でも構わない(そもそもこのルール自体、不思議なことです。国際試合が国同士の競技力を競う場であるならば、当然監督も自国の人でなければいけないと思うので。社員は日本人ばかりだけど、株主や経営陣は外国籍の企業が「外資系」に分類されるようなものです)。

そうであるならば、実績のある外国人監督を雇おうというのは至極まっとうな話です。日産がルノーとカルロス・ゴーンに改革を託したように。トルシエ以降の日本代表はせっかくその路線で来たのに、それを放棄してしまうことになるわけです。JFAの戦略は一貫性に欠けるように思えてなりません。

ただ、こうなってしまった以上、岡ちゃんには魅力的な日本代表を作ってほしいものです。

12.09.2007

『プロフェッショナル・アイディア。』/小沢正光

仕事で大きな企画を考えています。こんなときに読み返すのが、この本。著者は博報堂のクリエイティブ・ディレクターですが、広告に限らず様々なアイデアを生み出そうとするときの技術を伝授してくれています。

その技術をかいつまんで言えば、「書き出す」「整理する」「チョイスする」という3つの工程を3ラウンド繰り返すこと。

これだけ聞くと簡単そうに思えるかもしれません。事実、方法そのものは至極シンプルです。ただし、この方法を実際にやろうとするとかなり大変。前職時代にいつもやっていましたが、一通りアイデアを吐き出した後も考え続けるのは、乾いた雑巾を絞るような作業です。けれども、企画というのは考え続けるプロセスが大事なのだということを実感します。

ところで本そのものに関して言えば、正直、内容は薄いです。上述の技術を、著者自身の体験談などを交えながら紙幅を埋めていって一冊の本にした印象。これで1600円は高いとも言えると思います。同じインプレスが出版している「ひとつ上」シリーズ(こちらは素晴らしく内容が充実)と同じ体裁にして二匹目のドジョウを狙っているのでしょうか? それとも、多少高くても投資をして学ぼうというプロセスが大事だというメッセージが込められているのでしょうか?

12.07.2007

Christmas Party

今夜はヨメの会社のクリスマスパーティーに行ってきました。

上司、同僚、社長など、いつも話にでてくる登場人物たちと直接顔を合わせるのって、なんか不思議な感じ。想像していたイメージと違ったり、「ああ、これがあの人ね」なんて笑いをこらえるのに必死だったり。コメディ小説が映画化されたみたいな感じです。もっとも、僕も相手から同じように見られているのでしょうけどね。

♡マークの東京タワーが、一足早いクリスマス気分を盛り上げてくれました。

12.06.2007

広告批評

家に帰ったら、僕が唯一定期購読している雑誌『広告批評』(マドラ出版)が届いていました。いつも忘れた頃にやってくるのが特徴です(笑)。

一応、毎月の発売日は決まっているようなのですが、発売が遅れることも多々あるなど、結構アバウトな雑誌。そう言えば定期購読したての頃、発売日を過ぎてもなかなか来ないので問い合わせてみたところ、「今日発送しました」なんて蕎麦屋の出前みたいな回答があったっけ。

さて、そんな『広告批評』ですが、中身は実に面白い。橋本治さんの「ああでもなくこうでもなく」という巻頭コラムは世の中を斜に構えて見る視点を教えてくれますし、毎月のテレビ、新聞、グラフィックなどの広告の中から優秀作品を紹介し、見方を解説してくれるのが、前職のコピーライター時代にはとても役立っていました。

ほぼオールカラーなど、作りも贅沢。採算度外視でやっている気がしてなりません。そもそも僕の予想では、同社が主催する広告学校の生徒のための機関誌的な位置づけで、雑誌単体で利益を出そうとは考えていないのではないか。だからこそ、良質な雑誌作りができているのかもしれません。天野祐吉さんが、広告学校の校長を務め編集にも関わっているのも大きいのでしょう。

ただ、今月号がやたらとトーンダウンしているのが気になります…。

Number

文藝春秋社の『Number』って本当に面白い雑誌です。

例えば、欧州サッカーの若手注目株たちを扱った今週号の特集には以下のようなくだりが。抜粋します。

「21歳のマラドーナは初めてのワールドカップで退場処分を受けた。23歳になったばかりのベッカムも、ワールドカップで一発退場を食らっている。21世紀のニュータイプには、若さゆえの過ちは似合わない。」

シャアの名言を引用するとは、なんて粋な…! もちろん記事を書いた戸塚啓さんの功績なのですが、戸塚さんも『Number』という大舞台のためにこの表現を温存していたに違いありません。

そして、ユーロ予選で惜しくも敗退したスコットランドのサポーターを追った記事では、パブの壁にかけられていた言葉を紹介。

「スコットランド、我々のもっとも大きな誇り、それは決して倒れないことではない。倒れるたびに起ち上がる、それが誇りだ。」

なんだって仕事帰りの電車の中で、目頭を熱くしなければならないのでしょう。自分がスコットランドに留学していたのを抜きにしても、この言葉には人に語りかけるものがあります。これも、サポーターの書いた言葉でしょうが、それを引き合いに出す熊崎敬さんが素晴らしい。

並の書籍よりもよほど含蓄のある言葉に出会える。それが『Number』です。

12.05.2007

BIZ STYLE

BIZ STYLEという新創刊されたビジネス誌を購入してみました(780円/廣済堂)。

僕のような30代半ばの団塊ジュニアをターゲットにすごく硬派な内容で攻めていこうとする姿勢は、清々しく好感が持てました。

ただ、厳しいことを言えば、生き残っていくのは難しいのではないかと思います。

まず、内容的な部分。僕は「35歳の壁」という特集を目当てに購入してみたのですが、語りつくされた感のあるテーマだけに特に目新しさを感じませんでした。

その他の記事に関しても、一部面白い切り口のコラムがあったものの、やはり紋切り型が多い印象。ネット上(例えば日経ビジネスオンライン)で様々な情報を入手できるこのご時世に、780円払わせるのは至難の業です。

次に、デザイン面。何よりも、表紙がイケてなさすぎです。巻末に出てきている人物を写した写真にフォトショップを使えば素人でもできるような画像処理を施しているのはいただけない。この手の画像処理は中にも多数でてきて、アートディレクターのセンスを疑ってしまいます。

レイアウトも全体的にゴチャゴチャしていて読みにくい。構成要素が多すぎて、目があちらこちらに飛んでしまうのです。これはデザイナーの力量不足もさることながら、編集者が優先順位をつけられていないのが大きいのだと思います。

SBIの北尾吉孝さんの巻頭インタビューなんか内容はすごくいいのに、要素が多すぎて読みにくく、非常にもったいない。

さらに言ってしまえば、新創刊なのに広告が少ないことが気になりました。表3対抗まで落ちています。創刊号というのは多くのクライアントがご祝儀的に出稿してくれるもの。創刊号でこれでは先が思いやられます。

広告タイアップによってクライアントに振り回されもはや編集権を捨てたような雑誌や、ナンパな雑誌が多い中で、この雑誌には真っ向勝負を挑んで風穴を開けてほしいと思うのですが…。

12.04.2007

Punctuality

本日はTraining&Meeting漬けの1日でした。

朝は、韓国から来ている役人のために行なわれたアセスメントに関する初級研修を傍聴。話が長引き、1時間半の予定が2時間に。

その後は、アメリカやオーストラリアなどをつないでのtele-conference。参加者がなかなか集まらず・つながらず、5分で終わるような内容に30分かかる。

午後は、東京オフィス全員でのmonthly meeting。定刻通りに会議室に行ったところ誰もおらず、待ちぼうけ。当たり前のごとく終了時刻も伸びる。

そして、学んだこと。
・アメリカ人は時間にルーズ。
・定刻より5分遅れで参加すべし。
・定刻より30分は長引くと覚悟すべし。

Antonio Carlos Jobim/Wave

噂には聞いていましたが、実際に聞いてみたら本当にすごいアルバムでした。

ボサノバの帝王ジョビンの最高傑作と称されるこのアルバム。40年くらい前に発表されたのに古さを全く感じさせず、現代音楽のような前衛感すら感じてしまいます。

12.03.2007

死の組

ユーロ2008の組み合わせ抽選会で、イタリア、フランス、オランダ、ルーマニアが同じグループになりました。これはすごい。

毎大会、一番厳しいグループをメディアは“死の組”と書き立て盛り上げようとするもの。たいがいはそれほど大した組み合わせでもなく、実際に始まったら簡単に2強が決してしまうことも多々あります。でも、今回は正真正銘の死の組だと言えそうです。

もっとも、今回も意外とあっさりイタリア、フランスが手堅く突破しそうな気もするのですが。

12.01.2007

外資系の飲み会って…

昨夜は会社の飲み会でした。

僕の会社には、海外経験が長く自己主張の強い人や、“普通の日本の会社”では間違いなく浮くだろうというような変わり種が多いのですが、そんな人たちが集い酒が入るとどうなるか、想像がつくでしょうか?

正解は、動物園です。

最初の一杯でトップギアに入ると、後は駄洒落、下ネタ、愚痴など本能の赴くままに自己主張を繰り返す。壮絶なテンションはさらに加速され、次第に相手の話を聞かなくなり、自己顕示に明け暮れていく。しまいには机をバンバン叩きながら力説するものや、対応の悪い店員を叱りつけるものまで。

動物園を歩くと、方々から動物たちの唸り声や雄叫び、奇怪な叫び声などが聞こえてきますよね。あのイメージです。周囲の客からの白い目が痛かったです。

僕は終電で帰りましたが、一部の人たちはその後も夜の街に消えていった模様です。

11.29.2007

クリエイティブな仕事って?

前職では、次から次へと仕事が降ってくる目の回るような忙しさに1日があっという間に過ぎていったものです。それを必死にこなすことで、仕事をした気になったり、1日の終わりには充実感を得たりしていました。広告コピーを書くのが業務だっただけに、一見クリエイティブな仕事をしているような気にもなっていました。でも、これって、本当に創造的な仕事の仕方だと言えるでしょうか?

今の職場は、前職とは比較にならないくらい時間の流れが緩やかです。仕事量ははるかに少なくなり、毎日のように定時の17時半に帰っています。“上司にあたる人”から仕事を振られるときも、大まかな期限を示されるだけ。そもそも、組織が非常にフラットなため、社長以外に上司という存在すらいません。その社長は月の半分はアメリカ。つまり、自己の裁量で自由に仕事ができるのです。

オフィスはパーテションで区切られていて、しかも僕の席はたまたま一番奥なので、他の社員たちから見られることもほぼありません。さぼろうと思えばいくらでもさぼれます。正直、転職したての頃は、息苦しい職場からの解放感に浸り、暇をもてあましながらのんびり仕事していました。

でも、ある時気づかされました。これは試されているんだと。会社からではなく、自分自身に。

こういう環境だからこそ、いかに自己を律するか、会社のためになる仕事を自分から見つけ出せるか。与えられるのではなく、自分の頭で考えることで会社に貢献する。それが、引いては自分を磨くことになる。時間に縛れないからこそ、生産性が問われてくるのです。

概念としては、SOHOと同じですね。例えば休日に家で仕事をしなければならなくなった場合、だらだらやるのではなく、早く終わらせて自分の自由な時間にしたいと思いますよね。それと同じことが求められているのです。

オフィスにいるというだけで仕事をした気になる“時間軸”ではなく、どれだけ仕事が進んだか、新しいものを生み出したかという“生産性”が尺度になる。僕にとってのパラダイムシフトです。

チームは誰のものか?

今朝は早起きしてチャンピオンズリーグのブレーメン対レアル・マドリーを見ました。

レアルの試合を久々に見ましたが、この試合では選手はすっかり小粒に。世界トップクラスをずらりと並べ、銀河系軍団とか呼ばれていた頃とは隔世の感が。それでも、我の強い主役級が減った分、組織力がアップしたかといったら全くそんなことはなく、相変わらずの個人プレーのオンパレード。ブレーメンの方がはるかにいいサッカーをしており、ロビーニョとファンニステルローイの個人技で点を返すのが精一杯でした。

結果、2対3で敗戦。カシージャスの超人的なスーパーセーブがなければもう2~3点入れられててもおかしくありませんでした。アウェイとはいえ、グループリーグ最下位だったチームに星を落としていては、優勝など望むべくもありません。

サッカーチームは誰のものかという議論がありますが、これは間違いなくオーナーのものでしょう。選手や監督は毎シーズンのように変わりますが、それはオーナーの思想によって左右されるもの。チームのDNAはオーナーが作り、それが末端にまで広がるわけです。レアルがいつまでも身勝手なサッカーをやるのは、オーナーに美しい思想がないから。これって、会社組織にも当てはまりますよね。

11.28.2007

『スウィート・ノベンバー』

シャーリーズ・セロンを見るための映画ですね。坂道が旅情を誘うサンフランシスコの街並みも、寒い季節をぬくぬくとすごせそうなお洒落なインテリアやファッションも、ぬいぐるみのように大人しく健気な犬たちも、二枚目役をやたらと堅苦しく演じているキアヌ・リーヴスも、すべて彼女を引き立てるためにあります。

ストーリーは、全くもって荒唐無稽。ありえないシチュエーションでの出会い、“1ヶ月間限定の恋”という奇をてらった設定、その後の絵に描いたようなストーリー展開、そして身勝手で自己中心的な“女子の願望”。全く共感できません。

でも、いいんです。シャーリーズ・セロンがあまりにかわいいから。すべて許せてしまう。彼女の天使のような笑顔を満喫するためのファンタジーだと思えば、2時間たっぷり楽しめます。

『情報大爆発』/秋山隆平

著者は電通インタラクティブ局の局長で、AIDMSAの提唱者。今、現代社会をとりまく“情報”がスゴイことになっているというのを、分かりやすく教えてくれます。

少しでもインターネットに関わる仕事・生活をしている人(つまり「俺はインターネットなど使わない」という奇特な世捨て人以外ほぼ全員)にとって必読書と言えるでしょう。

11.27.2007

『小説 ザ・外資』/高杉良

書店に平積みになっていたので、たまたま手にとってみたものです。小説というよりも、長銀破綻の舞台裏が描かれたノンフィクションとして読みました。

金融破綻や企業買収といった事象は、日々ニュースで目にしても、実際に当事者たちがどのようなやりとりをしているのか見えにくいもの。それを小説という形態を使って分かりやすく描写したという点では、読む価値があると言えるでしょう。

ただし、小説としては残念ながら成功しているとは言い難いです。主人公の別れた妻や娘との関係、アメリカ人上司の妻との不倫、新しい職場での女性関係といった痴話話を持ち出して無理くり小説っぽくしているものの、本筋とは全く関係なく浮いてしまっている印象を拭えませんでした。

ノンフィクションとして出版するためには、関係者の許諾など 膨大な作業を要します。当然、外資金融が出版を許可するはずもなく、やむなく匿名性の高い小説という形態をとったというところでしょうか。

11.26.2007

バーレーン、オマーン、タイ

ほんと、日本はクジ運がいいですね。

だって、1組なんてオーストラリア、中国、イラク、カタールですよ。最終予選並みの顔合わせじゃないですか。JFAが裏で操作しているのではないかと勘繰ってしまうほど。

どうでもいいですが、テレビ朝日の「絶対に負けられない戦いがそこにはある」というコピーを見聞きするたびに、「引き分けならいいのか!」とツッコミを入れてしまうのは僕だけでしょうか?

見城徹

情熱大陸に幻冬舎の見城徹さんが出ていました。

出版業界では言わずと知れた敏腕編集者。強面で、ストイックですごく怖い人というイメージを持っていたのですが、番組では、お抱え作家の直木賞受賞を今か今かと待ちわびるかわいらしい表情が見られました。子どもの頃はいじめられっこだったとのこと。意外です。

ちなみに、知人が少しだけ出演していました。さっそく連絡したところ、「怒られ役が一番うまい」ってことで呼ばれたとか(笑)。

ただし、日常を追うだけの番組構成がやや期待ハズレでした。いい小説を見抜くポイントや感性の磨き方など、ベストセラーを連発するこの人ならではの仕事術をもっと見たかったところです。

11.25.2007

『ハゲタカ』

この連休中にNHKドラマ『ハゲタカ』を見直しました。

本当にデキのいい秀作だなと思います。なんといっても主人公の鷲津がかっこいい。「バブルの落とし前をつけていないこの国を買い叩く」など、島国で世界標準を知らずにぬくぬくしている日本人に向けて厳しい言葉を放つ。名台詞です。それでも、最後は日本的美徳を貫くのです。

こういう質の高い番組をたくさん作ってくれるのであれば、心おきなくNHKに受信料を払えるのですが。

BERARDI JAZZ. CONNECTION

BERARDI JAZZ. CONNECTION

The Way I Like

最近のお気に入り。秋にピッタリなモダンジャズ。

これ聞きながらコーヒー飲みながら読書というのが、休日のちょっとした楽しみです。ジャケットもgood!

11.24.2007

お金は銀行に預けるな

『お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践』(勝間和代・著/光文社新書) を読みました。多くのビジネスパーソンが切望していた本だと言えるのではないでしょうか。

漠然と金融について勉強しなきゃ、そろそろ資産運用も考えなきゃ、株を始めてみたものの仕組みについてよく分かっていない。そんなことを思っている人は僕だけではないでしょう。書店に行って金融関係の本を手にパラパラめくってみても、難解すぎて買うまでに至らない。気軽にちょっとした時間で金融の基礎全般について概観できる本を待ち望んでいました。

タイトルは、最近の光文社新書らしいもの。アマゾンでタイトルと刊行日だけを見て注文していました。

これからの時代、なぜ金融リテラシーが必要なのか、定期預金では本来なら得られるべき利息を得られないこと、株式や投資信託といった金融商品の基礎知識、住宅ローンが不利なこと、特に新築マンションは買ってはいけないことなどがよく理解できました。

金融に“ただ飯”はないことを通じて著者が伝えたかったのは、リスクをとらなきゃリターンもないという、日本人のリスクフリー志向というメンタルを変えることではなかったではないでしょうか。僕はそう読みました。

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11.22.2007

England out!

ニューブログ初の書き込みが、悲しいニュースでした。

England, kikced out of Euro2008.

8歳のときにロンドンに住んで以来の筋金入りのイングランドファンです。あのマラドーナの神の手も6人抜きゴールも、ベッカムの退場もバティやピアースのPK失敗も、そして期待していないときに限って舞い降りるドイツ戦5-1勝利のようなミラクルな瞬間も、すべてこの目に焼き付けてきました。

イングランドを応援するからには、この手のdisasterには慣れきっていなければいけないというもの。それでも、やはり悲しい…。

でも色々な方がブログに書かれているように、この程度のイングランドじゃあ本大会に出ても、ろくなプレーできなかったはず。そう思って溜飲を下げることとしましょう。