12.26.2008

『ペネロピ』

これは素晴らしい映画です!

先祖の呪によって豚の鼻で生まれてきた名家の令嬢ペネロピ。呪を解くには名家の男性と結婚するしかないのですが、お見合いを重ねても、男性たちはペネロピの顔を見たとたんに逃げ出していく。ところが“マックス”だけは…。

ネタバレで恐縮ですが、呪が解かれるのはペネロピがありのままの自分を受け入れ、好きになったときでした。

ペネロピは、コンプレックスを持つ人間の象徴。コンプレックスのない人なんてこの世にいないでしょうから、全人類必見の映画だと言えます。

12.22.2008

『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』/町山智浩

町山さんの映画関係の本は非常に好きですが、この本に関しては正直微妙でした。

なかなか日本には伝わってこないアメリカの暗部を、アメリカに生活する者の視点から綴っているのですが、取り上げているネタが相当エグく、正直あまり笑えませんでした。また、アメリカの現実は実際に惨憺たるものなのかもしれませんが、それを週刊誌的な軽いノリで面白おかしく書いていることから、どこまで真実なのか信憑性を疑ってしまいます。

12.17.2008

突如蘇った26年前の記憶。

クラブ・ワールドカップを見ていたら、副音声で元イングランド代表の名選手Paul Marinerが解説を務めていることを知り、すぐさま切り替え。

1982年のワールドカップで相手選手から執拗なマークにあっていた姿が突如蘇りました。幼少時の記憶って、意外と鮮明なもんですね。

12.16.2008

ドラマ『流星の絆』、真犯人は誰?

今クールで唯一見ているドラマが『流星の絆』。人気作家・東野圭吾が原作のミステリーです。

幼い頃に洋食店を営む両親を何者かに殺害された三兄妹が、時効までに犯人を探し出し、復讐を企てるというストーリー。といっても重苦しい雰囲気はなく、宮藤官九郎が脚本を担当しているだけあって、コミカルな劇中劇が挿し込まれたりと、極上のエンターテインメントに仕上がっています。

実は前回、これまで犯人だと信じていた人物が犯人ではないことが判明。次回最終回では、いよいよ真犯人が明らかになる模様です。予告編を見る限り、意外と身近な人物が犯人のよう。僕とヨメで真犯人について討議したところ、まるで違う意見が。金曜日、すべてが明らかになります!

12.14.2008

金融危機の責任は本当にアメリカにあるのか?

金融危機の影響は、僕の会社にも着実に及んできています。大口顧客だった金融業界からの依頼が減ったあおりを受け、アメリカ本社でレイオフを実施するほか、日本でもいよいよ人件費削減のウワサが…。これまでどこか他人事のようにニュースを見聞きしていましたが、自分の身にも降りかかるかもしれないと思うと、急に当事者意識が芽生えてきてしまいました。

今回の金融危機について、アメリカがすべて悪い、というような論調が日本では見られますが、それは違うのではないかと思います。

ここ最近の構図を自動車に例えれば、アメリカが先頭に立って金融資本主義という道を切り拓いていき、日本を含む国々が後を追随していたということになると思います。少し前までは、アメリカが作ってくれた道をスイスイ快適に進むことができた。ところが、先頭にいたアメリカが突如横転してしまった。すると、後続車も続々と衝突し、世界規模の玉突き事故を起こしてしまった。10年ほど前に大事故を起こし、慎重に車間距離を置きながら走っていたはずの日本も、その事故の巻き添えになったということだと思います。

アメリカの作ったシステムの恩恵を受けていながら、ミスを起こしたときだけ責任を追及するというのは、あまりにもムシが良すぎるのではないでしょうか?

この例えに則って言えば、今は安泰と思っている日本企業にも徐々に、そして確実に影響が及んでくることでしょう。早めに気づかされた分ラッキー、とすら思っています。

12.13.2008

日テレはなぜサッカー中継が下手なのか?

クラブ・ワールドカップをテレビ観戦。北中米カリブ代表のパチューカ(メキシコ)がアフリカ代表のアルアハリ(エジプト)を延長の末、逆転で下した好ゲームでした。

でも、そんな好ゲームに水を差したのが日本テレビのサッカー中継の下手さ。なぜここで、はるか前の場面のリプレーが? なぜ、このフレーミングで選手を移す? なぜパチューカのパスワークを遮るようなフォーメーション図を入れる? なぜ実況は言いかけたことを最後まで言わない? 肝心の試合そっちのけで、そんな疑問が次から次へと湧いてきたのでした。

結局、日テレ内にサッカーのことを分かっている人がいないんだろうな。ヴェルディ低迷の原因とも決して無縁ではないと思います。

12.10.2008

情報過多の時代。

先日、取引先の人から「研修の課題図書にふさわしい本を教えてください」という問い合わせを受けました。

特に読書好きといった話はそれまでしたことがなかったので、どこで聞きつけてきたのか、もしくは僕に勝手なイメージを抱いて依頼してきたのか。それも、こちらは書籍代カットの中で、新刊書やビジネス書の傾向には以前に比べて疎くなっているのに。それでも人から必要とされるのは、やはりうれしいものです。ありったけの知識を総動員してお答えしておきました。

最近は「ブック・コンシェルジュ」なる肩書きを持つ人もいるようで、情報過多、玉石混交の中からいい情報を入手するのに、皆さん苦労しているようです。

12.09.2008

Why型人間の隆盛。

先週金曜日に日経ホールで行われた日経経済知力フォーラム「イノベーション人材を創る」に行ってきました。

ザカティーコンサルティング細谷功さんの行った基調講演「混沌から再生へ 未来を切り拓く問題解決型人材」が抜群に面白かったです。

・今求められているのは、従来型のWhat型人間ではなく、問題解決型のWhy型人間
・その理由は、インターネット時代になり、「考える」ことがかつてないほど重要になっているから
・ネットの特徴は、1.素人参加型で信憑性が低い 2.知識・情報の陳腐化が早い 3.過度の情報の洪水は思考停止を招く
・つまり、情報の洪水を前にして思考停止に陥る人と、膨大な知識+考えることで情報を何倍にも活用できる人へと二極化している
・What型人間は知識・記憶力を武器にしている人。表面事象を捉えたり、与えられた問題を解くのは得意
・Why型人間は地頭がよく、どれだけ考えられるかで差別化している人。本質を捉えたり、答えのない問いに答えるのが得意

Why型人間は伝統のある大手企業ではなく、新興企業の方が育ちやすいという論点が、今の時代を象徴しているようで興味深いですね。

12.01.2008

人生初の快挙?

人生初の快挙かもしれません。今日発表になった流行語大賞、選ばれた言葉をすべて知っていたのです!

これまでは発表を見ても知らない言葉ばかり、というのが常でした。大抵数ヶ月~1年遅れくらいで流行語を知って、ヨメとの会話に取り入れてみたところ閉口されたことは数知れず。それが、今年、ついに悲願の全流行語制覇です。

その要因は、テレビを見る時間が増えたことでしょうか。いや、基本的にはテレビ嫌いは今も昔も変わらないのですが、僕よりはるかに常人に近いヨメと暮らすことで、少しは社会性が身についたのだとポジティブに捉えたいと思っています。