6.21.2008

またしてもトルコ!

トルコ1:クロアチア1(PK戦でトルコの勝利)

これまた歴史に残る試合でした。明け方の驚愕の声に、安眠を妨げられたヨメから怒られました。サッカーを見ていてこんなに大声を張り上げてしまったのは、1999年のチャンピオンズリーグ決勝でマンUがロスタイムに立て続けに2点入れてバイエルンを逆転した「カンプ・ノウの奇跡」以来です。

今回の逆転劇の主役は、良くも悪くもGKのルストゥでした。僕がトルコ代表で一番好きなプレーヤーです。2002年W杯では、その存在感と落ち着いたプレーぶりに目を奪われました。でも、今や衰えは隠せず、正GKの座を奪われており、この試合ではヴォルカンが出場停止となったことで出場機会が巡ってきたのでした。

延長残り1分でクロアチアに点を取られたのは、そのルストゥの中途半端なプレーからでした。ゴールを空けてあそこまで飛び出したのならば、追い続けなければいけません。それまでにも何度も不安定なプレーを見せていただけに、最後にツケが回ってきたかと思いました。ゴールを奪われた直後は、さすがにガックリとひざまずく姿が見られました。

ところが、ここからがすごい。すぐに気を取り直すと、オフサイドで奪ったボールを即座に、それでいて冷静に前方へとフィードし、同点ゴールの起点となったのです。目を疑うような試合展開。勝ったと思っていたクロアチアは、もうPK戦を戦えるような精神状態にはなかったのでしょう。PK戦では2人が枠を外し、最後はルストゥがストップしてあっさり決着。ルストゥの自作自演とも言える活躍でトルコが準決勝進出を果たしたのでした。

最後まであきらめない、ってよく言われることではありますが、トルコは本当にそれを実践してしまうところがすごい。準決勝のドイツ戦も楽しみです。