12.06.2007

広告批評

家に帰ったら、僕が唯一定期購読している雑誌『広告批評』(マドラ出版)が届いていました。いつも忘れた頃にやってくるのが特徴です(笑)。

一応、毎月の発売日は決まっているようなのですが、発売が遅れることも多々あるなど、結構アバウトな雑誌。そう言えば定期購読したての頃、発売日を過ぎてもなかなか来ないので問い合わせてみたところ、「今日発送しました」なんて蕎麦屋の出前みたいな回答があったっけ。

さて、そんな『広告批評』ですが、中身は実に面白い。橋本治さんの「ああでもなくこうでもなく」という巻頭コラムは世の中を斜に構えて見る視点を教えてくれますし、毎月のテレビ、新聞、グラフィックなどの広告の中から優秀作品を紹介し、見方を解説してくれるのが、前職のコピーライター時代にはとても役立っていました。

ほぼオールカラーなど、作りも贅沢。採算度外視でやっている気がしてなりません。そもそも僕の予想では、同社が主催する広告学校の生徒のための機関誌的な位置づけで、雑誌単体で利益を出そうとは考えていないのではないか。だからこそ、良質な雑誌作りができているのかもしれません。天野祐吉さんが、広告学校の校長を務め編集にも関わっているのも大きいのでしょう。

ただ、今月号がやたらとトーンダウンしているのが気になります…。