2.11.2008

オスのカンガルーの悲哀。

NHKの「ダーウィンが来た」という番組で、アカカンガルーの生態を見ました。

興味深かったのは、オスたちがメスをめぐって決闘すること。相手を見つけると、自分の肉体を誇示し、相撲のように間合いをとります。ゴングが鳴り響くや、相撲やキックボクシングを交えたような闘いをはじめ、最後は敗れた方が潔く去っていく。人間から見れば甚だしく滑稽なのですが、闘いのルールをきちんと守り、勝者も敗者も後腐れがない姿はラグビーのノーサイドのように清々しかったです。下記HPにその様子の写真があるので、ぜひご覧ください。

悲しいことに、勝ったオスもそれでメスを手に入れられるわけではなく、さらに次のオスと闘い続けなければならないのです。これは厳しい砂漠地帯を生き抜くために、強い遺伝子を欲するメスの性なのでしょう。人間界の場合、これに相当するのはやはり経済力でしょうか…?

http://www.nhk.or.jp/darwin/program/program089.html