5.14.2008

『グッドナイト&グッドラック』

1950年代にアメリカに吹き荒れた「赤狩り」に対抗しようとした実在のニュースキャスター、エド・マローとスタッフたちの物語。ジョージ・クルーニーが監督と脚本を担当し、自ら出演もしています。彼の父はニュースキャスターだったようで、この作品は父に捧げたオマージュのようです。

政治の圧力や組織の方針と戦いながら、自分たちの主張を貫く姿にほれぼれします。煙草を片手にカメラに向かい、見解をよどみなく主張し、最後は「グッドナイト&グッドラック」というセリフで締める。こんなかっこいいニュースキャスターが実在したとは。果たして日本で何十年後かに、久米宏なり筑紫哲也なりを題材にした映画が作られることがあるでしょうか?