1.24.2008

オーストラリア紀行9/シドニーで食した、モダン・オーストラリア料理の真髄。

オーストラリア滞在最終日。少し贅沢してもいいかと思い、やや高級なレストランに行くことにしました。そこで選んだのが、Cafe Sydney。抜群のロケーションとお洒落なインテリア、そしてモダン・オーストラリア料理を提供することで有名なお店です。そして結論から言えば、最後の晩餐にふさわしいものとなりました。

予約もせずに行ったら、土曜の夜ということもありテーブル席は予約で一杯。でもラッキーなことに、ラウンジが空いていました。テーブル席の方がハーバーブリッジが見えるなど絶景なのですが、ラウンジも来店してくるお客さんたちがよく見え、楽しめました。客層も、土曜の夜を満喫しようとお洒落してきているオージーばかりでした。

最初に前菜としてSydney Rocksという牡蠣をオーダー。その名の通りシドニーでしかとれず、すぐに地元で買い取られてしまうため、他の地域にまで回らないとのことです。日本の牡蠣よりも小ぶりで、丸っこい形状をしています。口に入れたとたん、驚きました。本当に「とろける」という表現がピッタリなのです。ヨメと「これまで食べた牡蠣で一番おいしい」ということで同意。

次にメインとして、バラマンディというオーストラリア固有の白身魚のグリルと、魚介類のブイヤベースを頼みました。バラマンディは、ぷりぷりとした食感がたまりません。鱈に似た感じでしょうか。ブイヤベースは、地産の海老、蛸、ムール貝、あさりなどを煮込んでおり、出汁が最高。やや辛口なのは何かのスパイスが入っているのでしょうか。日本ではまず食べられない味です。付け合せで頼んだグリーンサラダも、ドレッシングにオリーブオイルとバルサミコがほどよくブレンドしてあり絶品でした。

これらは、モダン・オーストラリア料理と呼ばれるもの。素材のよさを生かしながら、各国の調理法で自由な発想をもって味付けしていく。移民の国ならではのダイバーシティあふれる料理です。

そして、もちろんオーストラリアワイン。オーダーした料理に合うようにと、白ワインのセレクトを店員に任せてみたところ、こちらも満足のいくものでした。

最後はデザートワインを飲みながら、ゆっくりとオーストラリア最後の日を楽しみました。お会計は計200ドル(約2万円)あまり。それだけの価値は十分にあると思います。ヨメにも喜んでもらえたみたいで、最高の思い出ができました。

本当は写真をお見せしたかったのですが…、デジカメの充電が切れるという大失態。その代わり、記憶の中に味と思い出を克明に刻んでおきました。

http://www.cafesydney.com/