2.21.2009

『スカーフェイス』

アル・パチーノが『ゴッドファーザー』以上の名演技を見せ、名作との誉れが高かったので見てみましたが…、残念ながら僕にとっては駄作でした。

キューバからアメリカに亡命し、麻薬取引で名をあげたトニー。野心に満ちあふれ、裏社会でのアメリカン・ドリームを実現したものの、次第に誰も信用できなくなり、最後は最も身近な人に銃口を向けられるという物語。

『ゴッドファーザー』のような文学性がなく、ただの抗争ものに終わってしまっている点が残念。アル・パチーノの演技も過剰な印象で、『ゴッドファーザー』での静かな中に闘志を秘めた演技の方に僕は軍配を上げます。アル・パチーノはこの後しばらく俳優としての低迷期を迎えますが、それを象徴するようなエンディングです。