2.08.2009

『91%の社員は「ムダ!」である』/梅森浩一

日本企業はプロセス重視で、米企業は結果オーライと書いたところで、ちょうどタイムリーにそのことを裏付けるような本を読みました。『「クビ!」論。』という刺激的な著書がある梅森さんの近作です。

ビジネスにおける評価は他人目線。梅森さんが最終的に言いたかったのは、このことではないでしょうか? いかに自分が努力したつもりでも、結果が伴わなければ自己満足に過ぎない。その結果も、他人から見て成果と呼べるものである必要がある。この当たり前のことが分かっていない人が、ビジネスでもスポーツの世界でも日本にはあまりに多いような気がします。

「91%の社員はムダ」と断言する根拠は、日本企業の社員の91%がエンゲージメントではないという調査結果に基づいたもの。根拠としてはやや薄弱ですが、エンゲージメントの重要性を喚起しようという意図が込められているのでしょう。