10.14.2008

『私がクマにキレた理由』

ひょうんなことからニューヨークの超セレブ一家のナニーになった主人公(スカーレット・ヨハンソン)の奮闘を描いたコメディ。

日本も格差が広がりつつあると言いますが、アメリカの金持ちはレベルが違うな、と思わされました。ただ金持ちなだけでなく、世間知らずで自己中心的。主人公に次々と無理難題を押し付ける母親の様は、『プラダを着た悪魔』の編集長と同じ。大げさに描かれていたものの、実態は大きく変わらないのでは?

その母親も、豪邸に住み、高級レストランで食事し、有閑マダムしているかと思いきや、夫の不倫に悩む。金はあっても心は満たされていない、というのが隠れたテーマではないでしょうか? その意味では、本当の主人公は母親かもしれません。

なお、邦題はThe Nanny Diariesという原題に忠実な方が良かったのでは?

http://www.kuma-kire.com/