10.01.2008

書籍審美眼が磨かれて分かった、出版不況の原因。

緊縮財政のあおりで毎月の書籍代に上限が設けられてからというもの、ある良好な変化が現れてきました。

書籍を購入する際の審美眼がかなり磨かれてきたのです。

以前は、書店やAmazonで良さそうな本を見つけると、パラパラっとめくったり、表紙が良かっただけで、中身を精査することもなく即購入していたものです。迷いが生じた場合は、「買わない本は読まない」「タイミングが重要」「これも何かの縁」などと自分を無理矢理納得させたりしながら。そのおかげで書籍代が月何万円単位になることも多々ありました。

それが最近は、「本当にこの本は自分の役に立つだろうか?」「費用対効果に優れているだろうか?」「信頼できる出版社・著者によるものだろうか?」などと、厳正な審査を行うようになったのです。

必然的に、図書館とブックオフの利用率もかなり上がりました。要は、ブックオフにまだ売りに出されていない比較的新刊、もしくは図書館では予約が半年以上先まで埋まっている人気書籍以外は新刊で買わないということです。

そんな厳格な目で書籍を見るようになってみると、本当に出版する意味があるのかどうか首を傾げざるを得ないような書籍が巷にあふれていること。

出版不況と言われて久しく、書籍離れ、メディアの多様化、紙代など原材料費高騰などがその理由に挙げられていますが、本当にお金を払ってまで読みたいと思える書籍があまりないというのが最大の要因のような気がします。