9.22.2008

『フィクサー』

『ボーン・アイデンディー』の脚本で名を上げたトニー・ギルロイの初監督作品。法律事務所のモミ消し屋(フィクサー)という裏稼業の仕事ぶりやジレンマを人間味っぽさを出しながら描いています。

アメリカの大企業の暗部を告発するようなシリアスな問題作かと思いきや、ただの娯楽作品でした。というよりも、娯楽作品としても成立していないかも。

マイケル・マンの映画を見ているようなスタイリッシュな映像。が、残念ながら演出においてマンには到底及んでいません。説明不足で、予備知識なしで見たら人間関係がすぐには把握できず、ヤマ場もなかなかやってこない。個人的には主演のジョージ・クルーニー以外に見るべきものはありませんでした。