11.28.2007

『スウィート・ノベンバー』

シャーリーズ・セロンを見るための映画ですね。坂道が旅情を誘うサンフランシスコの街並みも、寒い季節をぬくぬくとすごせそうなお洒落なインテリアやファッションも、ぬいぐるみのように大人しく健気な犬たちも、二枚目役をやたらと堅苦しく演じているキアヌ・リーヴスも、すべて彼女を引き立てるためにあります。

ストーリーは、全くもって荒唐無稽。ありえないシチュエーションでの出会い、“1ヶ月間限定の恋”という奇をてらった設定、その後の絵に描いたようなストーリー展開、そして身勝手で自己中心的な“女子の願望”。全く共感できません。

でも、いいんです。シャーリーズ・セロンがあまりにかわいいから。すべて許せてしまう。彼女の天使のような笑顔を満喫するためのファンタジーだと思えば、2時間たっぷり楽しめます。