7.24.2008

ビールのおいしい季節に肝に銘じたいこと。

先日ほんの出来心で発泡酒を購入してしまいました。いや、第三のビールとやらかもしれません。まあ、どちらでもいいのですが、要はとても不味くて大いに後悔したという話です。

この発泡酒だか第三のビールだかに関しては、一度書かねばと思っていました。結論から言えば、これらは絶対に飲んではいけません。なぜなら、これらは麦芽にかかる税率を巧みに利用して価格を抑えたビールの廉価版。いや、ハッキリ言ってしまえば、法の目をかいくぐって作った“まがい物”です。

いつぞや、中国にディズニーランドをパクった遊園地ができたとき、多くの日本人はそんな偽物を作る中国人を笑いました。でも、ビールの本場の国の人たちからすれば、日本人も同じ穴のムジナに思えるはずです。

そもそもはこんなものを作るビール会社がいけないのですが、それを飲む消費者はもっといけません。結局、消費者が飲むから、ビール会社も発売するわけです。「こんな不味い偽物、飲めるか!」と消費者が拒否反応を示さなければいけません。

今をときめくアートディレクターの佐藤可士和さんも以前発泡酒の仕事を請け負い、缶のデザインや広告やらを作成していましたが、これは彼の汚点として後世に残るでしょう。彼はこの仕事を断るべきでした。日本を代表するアートディレクターともあろうものが、まがい物の片棒を担ぐなんてことは許されないのです。

話をビールに戻せば、日本にはサントリーのプレミアムモルツ、キリンの一番搾り、アサヒスーパードライ、エビスビールといった、日本の気候にピッタリ合う優れたビールがたくさんあります。これら本物を飲むことでアルコール文化の品格を保たねば、先進国とは呼べないでしょう。

インフレとか家計が厳しいとかを言い訳にしてはいけません。それならそれで量を減らすとか他を削るとか、別の対策を立てれば済むこと。やるなら本物をやる、というだけのことです。断固、発泡酒と第三のビールは拒否しましょう。