3.19.2011

『ほんとうは、どうなの? 原子力問題のウソ・マコト』/上坂冬子

福島第1原発の状況が予断を許さない今、原発について多様な立場を知りたいと思い手に取ってみました。しかし、この本はひどすぎました。中曽根康弘をはじめとする原発推進派重鎮と著者との対談集で、一方的な原発礼賛のオンパレードに終始しています。あまりに客観性に欠けるため、本当はあるであろう原発のメリットすら理解できませんでした。大事故へと発展した今、本書でしきりに「安全」を強調する推進派の言い分がすべて絵空事に思えます。