11.23.2008

『カプリコン・1』

アポロは本当に月に行ったのか?をモチーフにした政治サスペンス映画。設定は火星に変わっています。

世界初の火星への有人飛行に湧き上がるアメリカ。ところが、まさに飛び立とうとする数分前にロケットから降ろされた3人の飛行士たち。世界が注目する世紀のイベントだけに、国家の威信を落とすわけにはいかない。そこで他の場所に隔離され、家族を盾に取られ、スタジオで火星に行ったかのようなヤラセ映像を撮ることに。いずれ耳にしたのは、ロケットが帰りに大気圏突入する際に炎上したというシナリオ。自分たちが殺されるはめになることに気付いた彼らは逃亡し、家族のもとに戻るまで決死の逃避行を続ける、というストーリー。

子どものときに見たときは、ものすごい映画だ!と思いましたが、今見ると非常に安っぽい。何と言っても、重要な国家機密なのに簡単に逃亡を許すなど、3人に対する監視が甘すぎます。他にも陰謀に感づいたジャーナリストに対し、いくらでも命を奪うチャンスがあったのに失敗し続ける点も。なお、飛行士のうちの一人があのOJシンプソンだったことには驚きました。

テーマは抜群に面白いだけに、例えば今、マイケル・マンあたりに撮らせたら極上のサスペンスになるだろうに。NASAは当初は協力的だったものの、試写を見てから態度が変わったというだけに、物語の信憑性は高いのかも?

思わず、ウィキペディアでアポロ計画陰謀論の項目を熟読してしまいました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%9D%E3%83%AD%E8%A8%88%E7%94%BB%E9%99%B0%E8%AC%80%E8%AB%96